女将と4人の蔵人たちが守る、
嬉野伝統の地酒
嬉野でお祝いごとといえば、決まって虎之児の鏡開き。そのくらい、地酒・虎之児を愛してやみません。明治元年創業の歴史を守り続けるのは、女将の洋子さんと、柳川杜氏の教えのもとで培った酒造りの技を守る蔵人たち。蔵の奥は、仕込みの冬場、蔵人たちが寝食をともにする生活の場。温泉公園から見える虎之児もいいですが、虎之児から眺める風景もまた格別。蔵開きなどでは一般公開もされています。
虎之児がつくられるところ
夢にも思わなかった、酒蔵の舵取り
嫁ぎ先の家業である酒蔵を手伝いはじめ、若くして先代がなくなり、義母と二人で酒蔵を切り盛りすることなった洋子さん。後を継ぐはずの旦那は銀行マンで、酒蔵には一切興味がなく、結婚する前は自分が酒蔵を継ぐことになるなんて夢にも思わなかったそう。無縁だった酒造りをゼロから学び、3人の子どもを育てながら酒蔵を営む、洋子さんのバイタリティといったらすごい。
井手酒造の日々
酒造りだけでなく、誰もが楽しめる酒蔵に
戦後まもない頃から、バブルで嬉野が観光客で溢れかえった時代も、地道にたくましく酒蔵経営をしてきたかと思うと、その苦労は想像を絶します。通りに設けた直販店舗、仕込み道具を展示した気の利いたギャラリー、街を歩くと聞こえてくる酒造り唄のBGM、春先の酒蔵開き、丁寧につくられたWEBサイトなど、酒造りへの尽力だけでなく、虎之児の魅力をどういろんな人に知ってもらうか、人一倍試行錯誤されたことでしょう。
虎之児にまつわるストーリー
宇宙を旅する「虎の子」と、「虎之児」初代の思いが、130年の時を経て重なる。
店内やギャラリーに飾られた「はやぶさ」の記事。実は、『虎之児』のラベルが小惑星探査機「はやぶさ」の性能評価書の表紙に使われ、宇宙を旅したというのです。JAXAの性能評価書には日本酒のラベルを引用する習慣があるそうで、宇宙工学者の的川教授の目に偶然止まった『虎之児』が、宇宙を旅する虎の子という教授の思いと重なったそう。洋子さんが守り続けた先代の思いが、はるか宇宙を旅する奇跡を与えてくれたのでしょう。
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