カラダは正直。
まっすぐにお茶と向き合う。
無農薬での日本茶の生産はとても難しい。茶ダニが葉を食べるため、どうしても生産量は減り、一年中雑草や虫と戦い、手間暇がかかります。それでも無農薬にこだわるのは、先代の父が農薬中毒で体調を崩したから。そのとき、初めて健康とお茶について考えたといいます。お茶は健康にいいといいますが、栽培からそこにこだわりたい。この地で、長く続けられるお茶づくりをと、後継ぎの太田裕介さんもその志を継いでいます。
太田さんのお茶がつくられるところ
茶畑にみえる、それぞれの茶農家の個性
茶畑って同じようにみえますが、よく眺めると、実は茶農家ごとの個性が見えてきます。苗の間隔、葉の密度、茶木の高さ・・・それぞれに違う表情をもつ茶畑。
太田さんの茶畑は一目瞭然。無農薬なので、雑草も生えているし、虫も寄ってくるし、葉もなんだか少なめ。茶栽培ではタブーとされる茶の花や実がところどころに。「茶葉は密度が高くなると病気になりやすい。肥料を抑えて、常にハングリーな状態を保っています」
太田さんの茶畑は一目瞭然。無農薬なので、雑草も生えているし、虫も寄ってくるし、葉もなんだか少なめ。茶栽培ではタブーとされる茶の花や実がところどころに。「茶葉は密度が高くなると病気になりやすい。肥料を抑えて、常にハングリーな状態を保っています」
お茶づくりのくらし
茶葉の一枚一枚に、思いをのせて
長年かけて培った無農薬栽培のノウハウ。虫がつかないよう、農薬の代わりに使うのはなんと砂糖水。葉の表面についた茶ダニを砂糖がコーティングして呼吸できなくするのです。年中雑草を刈り、肥料も必要最小限に抑え、茶葉の健康を管理する。急な斜面地に茶畑がある嬉野は、一枚の面積が小さく大型重機が入る畑が限られます。400mの高低差がある畑に多くの品種を栽培し、収穫時期をずらす等、その努力は並大抵ではありません。